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セイコー プロフェッショナルダイバー600m 7549-7009 チタン クオーツ 1978年製 メンズ
¥198,000 (税込)
商品詳細
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- ブランド/メーカー
- セイコー
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- 名称
- プロフェッショナルダイバー600m
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- REF/CAL
- REF.SPYF018(7549-7009) CAL.7549 *セイコーの修理明細に、品番 SPYF018、側型式番号7549-7009、と記載されていたので、これで正しいのかもしれませんが、もしかすると品番は、「S60583」が正しいのかもしれません。通説としては、国内向けモデルSPYF018(7549-7000)、文字盤に「SQ」のロゴ入りの海外向けモデルS60583(7549-7009)です。尚、側型式番号7549-7009は海外向けモデルと言われていることが多いのですが、ざっと、ネットで調べてみたところでは、文字盤に「SQ」ロゴがないものも存在します。カレンダーが日本語表記のものも見つかりました。推測になりますが1980年代になると日本向けモデルの7549-7009も存在するのかもしれません。
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- タイプ
- メンズ
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- 駆動方式
- クオーツ
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- 材質
- チタン *裏蓋には「TITANIUM NITRIDE」「PLATED TITANIUM」の表記があります。金色の部分は金メッキではなく、「窒化チタンコーティング」です。外胴プロテクター部分は、セラミックのようにも見えますが、「黒色イオンプレーティング処理」を施したチタン素材です。
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- 年式
- 1978年
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- ケース径(リュウズ除く)
- 約49mm
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- ベルト
- 純正ウレタンバンド(DAL1BP)/純正チタン尾錠(窒化チタンコーティング)
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- 付属品
- セイコーオーバーホール明細(2024年3月)
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- コンディション
- 年代を考慮すれば中古A-
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- 状態
- *2024年3月にセイコーにてオーバーホール済です。その際、電池、パッキン等が交換されています。
*経年劣化や、小キズ、小さな打ちキズ、メッキの摩耗、ガラスのキズ等が見られますが、セイコーの古いダイバーズウォッチとしては、十分に標準的なコンディションだと思います。
*ミネラルガラス風防は表面にスクラッチキズや小さな突きキズが見られますが、肉眼では比較的目立たない状態だと思います。ミネラルガラス風防の古い時計としては、十分にクリアな状態です。
*ベゼルや尾錠は金色のコーティングの摩耗が見られます。外胴プロテクターについては黒々とした感じで摩耗により地が見えている部分はありません。
*文字盤と針は経年変化が見られますが、年代を考慮すれば概ね良い状態です。文字盤インデックスと針のトリチウム夜光は退色しています。明るい所から暗い所へ持っていくと、最初は、割とよく光るのですが、数分で光らなくなります。夜光塗料は「自発光」と「蓄光」があり、トリチウムは「自発光」なので劣化したものは光らないはずですが、わずかな蓄光性があるということでしょうか。
*純正ウレタンベルトは、経年劣化がみられます。若干、しなやかさが少し失われているような印象も受けます。ベルトを少し強めに曲げて、ルーペで観察しても微細なヒビ等は確認できませんでしたので、ある程度の強度は保っている状態だと思います。
*このベルトが、当時のものかどうかについては、おそらく後の時代に交換された、ある程度古いベルトだと思います。尚、このベルト(DAL1BP)は現在でも定価3,300円で入手可能です。(2025年2月現在)
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- 保証
- 6ヶ月
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- 備考
- *2024年3月にセイコーにてオーバーホール済ですので、このモデル本来の600M防水を維持しているものと思われますが、念のため、日常生活防水程度の時計として、お使い頂いたほうが無難なような気がします。
*黒文字盤
*トリチウム夜光
*ミネラルガラス風防 クリック感のある両方向回転ベゼル ねじ込式リューズ 裏蓋のないワンピース構造のケース 二か国語表示のカレンダー(英/仏) 秒針停止機能 電池寿命約3年
*SPYF018は、クオーツ式としては世界初の飽和潜水仕様の600m防水ダイバーズウォッチで、1978年発売開始です。この個体は発売年の初期の個体です。
*SPYF018の製造期間は1978年~1985年頃までですが、製造時期でいえば1977年12月製造のものも存在します。
*SPYF018は使えるダイバーズウォッチとしてたいへん優秀なモデルだったようです。1978年には植村直己氏が北極探検に使用しています。1983年には600Mを大きく超える1062mの水深に耐えたそうです。このことが1986年発売の1000M防水モデル7C46-7009の開発につながったものと思われます。
*文字盤3時位置の端のほうをよく見ると、諏訪セイコーの小さなマークが入っていました。裏蓋もよく見ると諏訪セイコーの小さなマークが入っていました。古い年代のセイコーでは、お馴染みの、諏訪セイコーや亀戸セイコーの小さなマークですが、1978年頃でも使われていたようです。ちなみに、諏訪セイコーの小さなマークが、いつ頃まで使われていたのか、ざっと調べてみたところ、おそらく1991年頃までだと思います。(株)諏訪精工舎は1985年に子会社のエプソン(株)と合併してセイコーエプソン(株)に社名変更したのですが、見た目は、7549-7009によく似た、1000M仕様の7C46-7009の1991年製造モデルでも諏訪セイコーの小さなマークが確認できました。セイコーエプソンが製造する諏訪セイコーの小さなマーク入りのモデルも6年間くらいは存在したということだと思います。
*現在、セイコー腕時計の企画製造販売を行なっている「セイコーウォッチ株式会社」は、第二精工舎(亀戸セイコー)の流れを汲む会社ですが、1960年代の機械式腕時計の黄金期のセイコーについては諏訪精工舎(現在のセイコーエプソン)の存在も大きかったと思います。
*現在、セイコーエプソンは腕時計の製造はほとんど行なっていないようですが強いて言えば「オリエント」の親会社です。
*現在でも、世界でセイコーしか製造することのできない「スプリングドライブ」のムーブメントは諏訪セイコーの流れを汲むセイコーエプソン製です。グランドセイコーに多く搭載されています。
*1960年頃から1970年頃にかけてのセイコーの腕時計は第二精工舎(亀戸セイコー)と同社から分離独立した諏訪精工舎(諏訪セイコー)が別々に設計製造した製品を「セイコー」ブランドで販売していたようです。
*1960年頃から1970年頃にかけてのグランドセイコーの多くは諏訪精工舎[諏訪セイコー](セイコーエプソン)製ですので当時は第二精工舎[亀戸セイコー](セイコーインスツル)より技術的に優位だったのかもしれません。しかしながら、1969年に機械式腕時計の頂点を極めた「天文台クロノメーター」は第二精工舎[亀戸セイコー](セイコーインスツル)です。
*主なモデルについては下記の通りです。
・1960年 初代グランドセイコー(諏訪セイコー[セイコーエプソン])
・1969年~1972年グランドセイコーVFA(諏訪セイコー[セイコーエプソン])
・1969年 天文台クロノメーター(亀戸セイコー[セイコーインスツル])
・1969年 世界初の量産クオーツ腕時計 アストロン(諏訪セイコー[セイコーエプソン])
・少し紛らわしいのですが「CMOS IC」という半導体部品を使った世界初のクオーツ腕時計は1970年に亀戸セイコー[セイコーインスツル]から発売されたようです。1969年のクオーツアストロンは「ハイブリットIC」が使われています。