時計 時計 セイコー
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グランドセイコー 45GS VFA 手巻 SS 4580-7000 1969年 メンズ
¥1,450,000 (税込)
商品詳細
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- ブランド/メーカー
- セイコー
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- 名称
- グランドセイコー 45GS V.F.A.
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- REF/CAL
- REF.4580-7000 CAL.4580
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- タイプ
- メンズ
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- 駆動方式
- 手巻
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- 材質
- SS
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- 年式
- 1969年
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- ケース径(リュウズ除く)
- 約37mm
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- ベルト
- 社外品革ベルト/純正SS尾錠 *純正SS尾錠は、元々、この個体に付いていたものかどうかは、分かりませんが、ある程度古い年代のものです。
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- 付属品
- メーカーオーバーホール明細(2025/5)
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- コンディション
- アンティークとしては中古A
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- 状態
- *年代相応の小キズや経年変化が見られますが、アンティークとしては、かなり綺麗な中古です。
*ノンポリッシュではありませんが、アンティークとしては、元の形はよく残っているほうだと思います。
*ミネラルガラス風防に、気になるようなキズはありません。
*文字盤と針は、年代を考慮すれば、かなり綺麗な状態です。
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- 保証
- 「当店6ヶ月保証」ですが「2025年5月19日~1年間のメーカー修理保証」も付いています。
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- 備考
- *こちらの時計は、セイコーのオーバーホール明細によりますと「非防水仕様」ですので、汗や湿気、水分にご注意ください。スクリューバック式なので、少なくとも本来は「日常生活防水」のようにも思えるのですが、「元々、非防水」のようです。ケースに「WATER RESISTANT」の表記もありません。
*黒文字盤
*文字盤6時位置に「JAPAN 4580-7000T」の表記があります。
*ミネラルガラス風防 スクリューバック
*25石 耐震装置 平ひげぜんまい スムーステンプ 36,000振動 秒針停止機能
*現在の高級機では、フリースプラング緩急調整方式が、主流になりつつありますが、当時のグランドセイコーVFAは緩急針による精度調整方式で超高精度を実現しました。セイコーは「平ひげぜんまい」と「緩急針による精度調整」を極めたメーカーと言えるのかもしれません。
*6時位置に小さなマークがありますが、これは「第二精工舎(亀戸セイコー)[現セイコーインスツル]」のマークです。1960年頃から1970年頃にかけてのセイコーの腕時計は「第二精工舎(亀戸セイコー)[現セイコーインスツル]」と同社から分離独立した「諏訪精工舎(諏訪セイコー)[現セイコーエプソン]」が別々に設計製造した製品を「セイコー」ブランドで販売していたようです。
*現在のセイコー腕時計は亀戸セイコーの流れを汲む「セイコーウォッチ」が企画製造販売を行なっているようですが、セイコーしか製造することのできない「スプリングドライブ」のムーブメントは諏訪セイコーの流れを汲むセイコーエプソン製です。
*現在、セイコーエプソンは腕時計の製造はほとんど行なっていないようですが強いて言えば「オリエント」の親会社です。
*秒針は、先の方が一部分、黒くなっている面白いデザインになっています。ぱっと見はバーインデックスに届くか届かないくらいの短い秒針に見えるかもしれませんが、実際は分目盛りにしっかり秒針が重なるようになっています。もしかすると、秒を読み取りやすくするための工夫なのかもしれませんが、秒が特に読み取りやすいという感じではないと思います。
*1969年に「グランドセイコー特別調整品」と名付けられて発売されたモデルです。月差±1分以内という、機械式としては驚異的な精度を誇っていました。カタログ値の精度が、月差表示になっている機械式時計は当時のグランドセイコーVFAくらいでしょうか。更に、月差1分以内について2年間の保証付だったようです。尚、現在のロレックスは、精度のカタログ値が日差+2~-2秒ですので、月差1分以内なのでしょうか。
*1969年当時は、驚異的な精度を誇っていたグランドセイコーVFAですが、2025年5月にメーカーオーバーホール済の個体がどの程度の精度なのか、測定器で計測してみました。尚、古いグランドセイコーVFAの精度は、現在では個体のコンディションによるところが大きく、また、メーカーOHは、特別なOHではなく、できる範囲での無理をしないOHと思われます。
*測定器の計測では平置きで+15秒くらいでした。アンティークとしては十分な精度ですが、かつての高精度には遠く及ばないと思ってしまいがちですが、詳しく調べてみると、姿勢差が少なく、グラフの線も比較的安定しており、現在でも、かなりの高精度を維持しているようです。静的精度に比べて実使用時の精度は、精度の遅れにつながりやすい環境にさらされますし、また古い時計は遅れがちになりやすいかもしれないので、余裕をもってプラス側に調整しているかもしれません。6姿勢差の下記のデータを見たところでは、あと13~14秒くらいマイナス側に調整すると、たいへん日差の小さい時計になりそうな気がしますが、あまりいじらない方が良いと思います。
・平置+15秒くらい ・9時上+15秒くらい ・12時上+16秒くらい ・3時上+15~+19秒くらい ・6時上+10秒くらい ・裏蓋上+15~18秒くらい
*ちなみに2025年4月に、日ロレOH済のロレックスデイトナ116505(カタログ日差 +2~-2秒)については下記のようになっています。おそらく実使用時のストレスに対しても安定した精度を発揮することができるので、静的精度でギリギリまで追い込むことができるのだと思います。
・平置+1秒くらい ・9時上+2秒くらい ・12時上-3秒くらい ・3時上-3秒くらい ・6時上+2秒くらい ・裏蓋上+1秒くらい
*グランドセイコーVFAは、他のグランドセイコーとは少し趣が異なります。裏蓋にメダルはなくシンプルな裏蓋です。全体的な印象としては、プロトタイプのような、市場にあまり出回らないものが、何らかの理由で市場に流通してしまったような雰囲気が感じられるかもしれません。